スタジオマノマノ 製本ワークショップ「蛇腹折りの製本」を受講してきました
千種と今池の間ぐらいにある「スタジオマノマノ」にて、製本家 都筑晶絵さんの製本ワークショップを受講してきました。
今回は、「蛇腹折りの製本」で、本を1冊と不思議な仕掛け本(?)のようなものを作ります。
まず最初に、前回(こちらは残念ながら受講できず)でも教えた、紙の目のことと、ヘラの使い方、および紙の折り方を再度教えてもらいました。
折り筋をつける時は、製本用の牛骨のヘラを使います。和裁用のヘラはエッジが鋭すぎて紙に傷がついてしまうので、製本では使わないそうな。なんと!
テフロンのヘラは、紙をこする時(牛骨のへらで折り筋をつけてからしっかり折り目をつけるとき)に使います。テフロンのヘラはやわらかいので、紙を傷つけないそうです。黒い紙でこすると顕著に差が現れます。(牛骨のへらでこするとてかてか光ってしまう)
薄い紙はヘラを使わず、紙を傷つけないので手で折るほうがいいそうです。
1冊目の蛇腹折の本は、長い一枚の紙を折って作ります。表紙と本文の厚さ(背幅)の分先に折っておいて、次に本文を折って行きます。本文は、半分に折って、また半分に折って、の繰り返しの折り方をします。確かにこの折り方は折り目がずれずに揃いやすいです。目からうろこ。
2冊目の本(本といえるのかわかりません)は、チラシ(B5~A3ぐらい)を蛇腹に折って、切り込みを入れて、その間に切り込みより少しだけ小さい幅の紙(これもチラシ)を入れていくというものです。これは作った今でも原理がわからないのですが、紙をずらすと違った絵柄が出てくるというなんとも不思議なしかけ本です。こればかりは実物見ないとわからないと思います。
一見簡単そうに見える折り本ですが、一番難しいと先生は言ってました。単純な分、ごまかしがきかないそうな。