スタジオマノマノ 製本ワークショップ「リンプ製本_ロングステッチ」を受講してきました
千種と今池の間ぐらいにある「スタジオマノマノ」にて、製本家 都筑晶絵さんの製本ワークショップを受講してきました。
今回は、「リンプ製本_ロングステッチ」です。
折丁8つと表紙を糸で綴じる作りです。折丁の数はもっと増やすことも減らすこともできます。折丁の数・間隔によって背幅を変えます。
「リンプ製本」とは、現在の製本が確立する前(16世紀以前)の製本方法だそうです。リンプは「柔軟」「しなやか」という意味だそうな。
今回の糸綴じの方法は、「ロングステッチ」。ロングステッチはバリエーション豊か。
前回(6/1)でも教えてもらった、紙の目・ヘラの使い方・糸に蜜蝋をつける、穴を空ける、などなども復習。
表紙の穴を開けたあと、穴の後ろのでっぱりをメスで削ぎました。こういう細かいところに品質の差が!と思いましたが、(別にやんなくてもいいんだけどね)的なことを先生が言っていたのがちょっと面白かったです。
製本の歴史も教えてもらいました。本の元となる素材によって、形状が研究されてきたのだなあと思いました。
羊皮紙の実物も触らせてもらいました。紙というより、マットなプラスチックっぽい手触りです。羊皮紙の原料は動物の皮なので、血管がうすーく見えます。
羊皮紙は英語ではパーチメントかヴェラムと呼ばれます。ヴェラムは孔牛の皮で作ったものをいうそうな。
いろいろ知らないことを教えてもらえた製本教室でした。製本奥深い。
次は秋に開催されるそうなので、また参加したいです。