本の紹介 「自分で作る小さな本」田中淑恵
一番最初に豆本に出会ったのが、この本でした。
普通の本屋さんに並んでいる本とは違う、小さな美しい本の写真がたくさん掲載されています。
雪の結晶のついた六角形の冬の豆本。ページのサイズが段違いになっていて虹のような源氏物語の豆本。アクセサリーパーツのついた革表紙の豆本…。
どれも見たことのない形の本ばかり。小さな宝物のような本。
美しい豆本たちの、作り方は実はあまり載っていなくて(どういう紙・パーツを使ってあるか・作りの簡単な解説などは書いてあります)、写真の豆本を再現したい!という期待には添えません。
詳しい解説が載っているのは、折り本・ノート・文庫本をハードカバーにするの3つだけです。
製本に使う道具や、本の構造、本文の作り方、表紙や箱の寸法の出し方などは載っているので、本作りの最初の一歩にはなると思います。
この本がなかったら、豆本作りをはじめなかったと思います。私の最初の大切な本です。