京都の版画工房 House for Graphic/Photo にてシルクスクリーン製版体験してきました
京都のシルクスクリーンと銅版画の工房 House for Graphic/Photoにてシルクスクリーン製版体験してきました。
シルクスクリーンは孔版画の一種で、メッシュ(布)の版を使って印刷するものです。
詳しく知りたい方は、Wikipediaのシルクスクリーンのページなどを読んでみましょう。
今回の体験教室では、持参したデータからシルクスクリーン用の版を作って、布のエコバックに印刷する、という体験をさせてもらいました。
各工程をうろ覚えながら書きます。
製版
- 印刷するデータをフィルムにプリントします。
- 次に、シルクスクリーンの版を作成します。
- 版(布を貼った金属のフレームです)に感光剤を全体に塗布し(細長い金属のバットみたいなの使いました)、乾かします。
- 乾いた版の上にプリントしたフィルムを置きます。
- 製版機にセットして、感光剤を硬化します。フィルムの黒い部分は光が通らずやわらかいまま、光の当たった部分は硬くなって布に固定されます。
- 版を水洗いすると、固定化されてない部分が洗い流されて、絵柄のある部分のみ、インクが通る隙間がある状態になります。
印刷
- インキを練ります。色用のインキと、インキの柔らかさを調整する溶剤を混ぜました。今回は布用なので、水性インキだそうです。ホイップクリームのような柔らかさでした。
- 布(今回は袋)を版の下に置きます。版との間に少しだけ隙間を作りました。
- 版の絵柄のない下の部分にインキをぼたぼたっと置きます。
- スキージで版全体にインキがいきわたるように上に延ばします。
- 延ばしたインキを全体に下に持っていくように力を入れて、スキージを絵柄のないところまで下に動かします。(力の入れ具合が難しかったです)
- 布の隙間がある部分(絵柄がある部分)にだけインキが通って落ちて、下の布に絵柄が転写されます。
刷り上った布(袋)はこんな感じです。裏表で違うインキを使わせてもらいました。
おまけで一番最初に刷ったときの失敗バージョン。 スキージにかける力が足りなくてインキがもりもりになったのでした。
普段、印刷というとプリンターで出したり、印刷会社に発注したり、という自分で刷る、という行為はまずない(せいぜい木版画ぐらい)ので、こういう製版と印刷の体験ができるのはとても面白かったです。
先生がとても丁寧に教えてくださったので、きれいに刷れましたし、シルクスクリーン印刷の仕組みもよくわかりました。
次は紙に刷るのをチャレンジしてみたいと思います。